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歩学舎の特徴その4

「わかったつもり」、「わからないまま」には決してしない塾

 

できるのであれば、独学で成果を出すのが一番望ましいと思います。いろいろと遠回りもしますが、その過程で学べることは本物の底力となります。私もそちら側の人間です。

 

最近は、「授業を受けずに独学こそ最強」と謳う塾も増えてきました。

 

ただ、独学で成果を出すには、相当な能力が必要です。

 

独学だと、ほとんどの場合、視野が狭いため、きちんとした理解に到達することが困難です。だからこそ、その道先案内人として塾や予備校が存在していたはずです。そのようなガイド役をつけても結果が出せなかった者が、自力で書籍を読破することなんてあるはずがありません。

 

そもそも、独学ができるくらいの能力を持った子なら、予備校でも十分にいろんなことを学べますし、結果も出せるはずです。

 

昨今の「授業をしない塾」のブームは、

「自分の力不足を授業のせいにしている」

ケースがほとんどであると思います。

 

現状の「授業をしない塾」で成果を出せるとすれば、

 

  1. 能力が高かったにもかかわらず他者依存型の学習を小さい頃から続けていた子が、自力でやることの威力に気づくケース
  2. レベルの低い大学を志望しているケース(ちょっと自分で学習をやれば、誰でも合格できる)

 

ぐらいでしょう。

 

歩学舎では

 

1.まず、自力でテキストを読ませてみる(独学と同じ)

2.テキスト内容をポイント解説(予備校の講義に相当 道先案内人。 解説後、その場で理解度を確認し、理解したつもりという状態を回避することもあります)

3.自力で問題を解かせてみる(独学と同じ)

4.答案をチェック(一番 重要なのに、講師側の高い能力と相当な手間とが必要なため、ほとんど実施されていない)

5.間違い直しを何度もさせる(わからないまま放置はさせない)

6.生徒の作成した答案内容から習熟度を常に確認し、適宜 幅広い範囲で総復習をさせる

 

山本五十六海軍大将の

「やってみせ言って聞かせて、させてみせ、ほめやらねば、人は動かじ。」

 

のまんまです!!!!(後から知った言葉なのですが)

 

1,2の点についてですが、

例えば、数学の教科書を読む場合ですと、

公式の証明をきちんと読破することがその後の縦横無尽の応用力につながることがあります。ところが、たいていの子は、中学受験の頃のくせからか、説明をすっとばすのみならず、例題もとばして、いきなり練習問題から解き始めようとします。これでは応用力が身につかなくて当然です。

 

テキストの読み方にもコツがあるということです

 

この点においては、予備校の授業には非常に意味がありますし、「授業をしない塾」は問題外です。テキストに目を通すだけなら 隣のポチや三毛にだってできます。理解できないだけです。

 

3,4,5についてです。

 

この部分は、まさに 授業を一方的に流すタイプの塾の弱い点ですね。もちろん、ある程度の能力のある子なら自力でなんとかするので、予備校でも上位陣はきちんと結果を出しています。

 

私の考える送信型授業の悪い点は、以下の2点です。

A.「よくできる子にとっては、冗長な説明や板書の時間が無駄である」

B.「大多数の生徒を、わかったつもり、わからないまま放置」(この点に関しては、「授業をしない塾」も何ら有効ではない)

 

Aの点は良くできる子が納得していれば問題ありませんが、問題はBの点です。

 

・わかりやすーーい授業を聞いてありがたがっている

・難しい問題の解説を聞いて自分が賢くなった気分になっている

 

しかし、実際は、テキストに書いてある内容をほとんど理解しておらず、自分で考えているつもりになっているが、実際は解法を暗記しているだけで、知らない問題に出くわすとすぐに諦め、入試の傾向がどうとかこうとか四六時中騒いでいる子達です。(それに加え、最近は、「授業」を聞いたのが悪かったとまで言い出す始末)

 

歩学舎では、このような状態にならないよう、ほとんどの塾がやっていない、手間のかかる、生徒のノートの添削をしています。

 

英語の場合、選択式や括弧に単語を入れるだけというような解答方法を極力避け、筆記型の答案を強要します。そうすると、

 

・be同士と一般動詞の区別がついていない

・三単現のチェックミスがひどすぎ

・時制のチェックをほとんどしない

・ピリオド、クエスチョンマークを書かない

・大文字と小文字の区別ができていない

・英語の仕組みを全く理解せず、単語をつなげて適当な日本語訳を作っている

 

奈良高校だろうが、畝傍だろうが、東大寺だろうが、西大和だろうが、もうボロボロです。

 

このような問題点を、生徒の作成した答案から発見し、対策を施します。

 

生徒自身は自分が理解していないということに気づいていません。ですから、生徒に筆記型の解答を強制し、その答案をこちらからのぞき込んでいかねばなりません。

 

これこそ個別指導塾のメリットなのですが、このレベルできちんと教育している個別指導塾を個人的にはあまり知りません。(日本中探せば、素晴らしい塾はたくさん あると思いますが)

 

「うちは、段階的な小テストをきちんとやってる!」

 

という塾もあるでしょうが、小テストも相当工夫して作成しないと、上記問題点を浮き彫りにすることなど全くできないと思います。

 

皆さんも ご記憶にあると思いますが、学校の小テストって、その範囲の単なる暗記で済ませませんでしたか?

 

直前に覚えたかどうかの判定はできても、本当に理解しているかどうかの判定基準としては全く機能しません。

 

よくうちの生徒が、学校から渡された英文法のまとめ本(一例として桐原書店のNEXTSTAGE)を今度テストがあるからといって休み時間に読んだりしていますが、きちんとした文法の理解に基づいて学習はしておらず、ひどいケースですと、この問題の答えは②みたいな感じになってしまっています。英文法の学習ではなく、ただ、数字を覚える作業に本人も気づかないうちに変化してしまっています。

 

実際、去年(2020年)、「授業をしない塾」で桐原書店のNEXTSTAGEを小テストで1年近くやらされていた高2の子を、中1レベルの初歩の初歩から指導し直しました。中2の真ん中ぐらいの単元では、理解力不足から恐ろしく進度は遅くなり、こちらも本人が理解できていないことを把握しているので、何度も手を替え品を替え復習をさせます。つらくて退塾するのではないかと思っていましたが(それでもうちは教育哲学を曲げません)、高3の現在、高校1年内容の後半部分にさしかかっています。お母様からも感謝されています。(○○塾の1年が本当に悔やまれます。 母親談) 基本的に難関大志向の歩学舎ですが、きちんと塾を信じてやり抜いてくれる子の面倒見はいいのです!

 

解説なしで本を読ませて、はい 小テスト で人が育つか!!

 

というのが現場にいて感じる正直な感想です。

 

こっちは、海軍大将と意見が一致しているんだ!!(笑)

 

やっぱりね、大学受験に限らず、あらゆる芸事は、地道な努力とその導き手(少なくとも初期の段階では)は必要だと思いますね。

 

 

6の点について少し詳しく述べます。

 

立派な講師が間違いを起こしやすいところです。

 

生徒が間違った際に、その子が次から同じ間違いをしないように辛抱強く導いていくのが教育の役目ですし、そのためには、何が原因なのかを探っていかねばなりません。

 

生徒が答えを間違った際の対応

・確認しない(ほとんどの集団指導塾、ほとんどの映像塾)

・解答を読ませるだけ(実は、指導側も解ける学力をもっていないケースが多い。)

・とりあえず正解にたどり着けるようにだけコツを教える(まやかし型の罪深い人気講師。高校受験対策講師に多い。大学受験の指導は全くできない。実は成績不振者にとって最大の疫病神)

・熱心に問題の解説をする(熱血でいい講師であるが,本当に人の上に立ちたい生徒は、このようなタイプの講師に決して依存してはけない。あとで苦労することになる。)

・自力で間違い直しをさせ、その過程で何を理解していないのかを探り、適宜、アドバイスをする。場合によっては、以前の単元に戻って復習をさせる。

 

何がお子さんにとって大切なのかをじっくりと考えて欲しいと思います。そこそこでいいのなら、お子さんが気持ちよく通える塾でいいでしょうが、ある程度の高みを望むのなら 教育方針の大きな違いについても意識して欲しいと思います。

 

→ 歩学舎の特徴その5を読む

 

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