効率的英語学習は、本当に効率的なのか?
本日は最近入会してくれた高校2年のお子さんのことです。
まずは、レベルチェックをみてみましょう!
hearの過去形がheardと不規則動詞であることを知りませんでした。発音も確認しましたが「ヒアド」になってました。edの発音法則も理解できていないですね。
ちなみに、この子の認識では英語は得意科目です! (書類にそう記入していました) この子の名誉のために書いておきますが、この子はあと一息で本当に得意になれると思います。こういったことまで面倒の見れる指導者に巡り会えなかっただけです。西大和や東大寺学園で落ちこぼれた場合は、こんな状況では済みません。
この子は、授業を提供しない塾で8ヶ月 システム英単語や 英文法のまとめ本をずっとやっていたとのこと。
全部の生徒がそうだとはいいませんが、この子に限っては、うちに来ていれば、2ヶ月程度でこのテストは完璧。中3レベルも完成させて、今頃は、高校初級文法の後半をやっていたと思います。
徒に効率を求める学習は、その到達点が低いという意味で、実は最も非効率になることがある
そのいい例ですね。
学習を提供する側だけの問題ではないと思います。
このような学習を受け入れる側も、
学習=知識の多さ
学習=楽なノウハウがある
という大きな思い違いをしているのではないかと思うのです。
野球、テニス、いや、あらゆる物事が、 日々の地道な努力の積み重ねによってのみ到達できる高みというものがあります。
どうして、勉強となると、その日々の努力の積み重ねが不要と 大いなる勘違いをしてしまうのでしょうか????
塾側の 誇大広告にも問題あると思いますが、
受け入れ側も もう一度、 うさぎとカメ、 3匹の子豚 の寓話の意味を考えてみて欲しいと思います。
最近、五位堂校で少し問題があったので、いい機会なのでここで書きますが、
中1レベルのことでも間違いを連発するような高校2年に対して、学校の定期テスト対策など意味がないだけでなく、本当の回復をただ遅らせてしまうだけです。
ここでも、
日々の積み重ねを軽視した 学習を甘くみた傾向がみられます。
とどめの一発を言わせてもらいます。
そのような定期テスト対策をこれまでやってきてもらったことを感謝するのなら、なぜ、今、中1レベルすらまともに対応できない畝傍高校2年が誕生するのですか???? それでもこれまでの学習に感謝しますか??
さて、私がよく目の敵にする NEXTSTAGEやシステム英単語ですが、全くやらないと言っているのではありません。(私はどちらの著者も素晴らしいと思っています。尊敬すらします。使う側と教える側がアホだと言ってるだけです。)
学習の中心に据える必要がない いや 中心に据えてはいけない!! と言っているだけです。ものには順番というものがあり、やる 時期というのもある!! と言っているだけです。
ちなみに、歩学舎で その時期がきたらどんな風にこれらのテキストを指導するかは、ほんの少しですがyoutubeにアップしてます。