歩学舎の特徴その3
徹底した基礎固め
「理由はよくわからないが、この数学の問題はこうやって解く」
こういった子って非常に多いです。あまりに短時間であっさりと解答するので、そうやって解ける理由を尋ねると、たいていは答えられません。ただひたすら、解法のみをオウムのように長時間かけて覚えていっているようです。
このような子達は、自分が問題を解けないとすれば、それは
「まだ、解法を習っていないからだ」
そして、今年、入試に失敗したのは、
「傾向が変わったからだ」
とよく言います。
そして、そのような子達は、うちの教育に対して、「そんなことやって意味あるのか」という印象を持ちます。うちで、学習に対する考え方を180度変えて難関大に合格した子達でさえ、最初はそのように考えてしまうようです。(「生徒さんの声」参照)
歩学舎の教育は、最近やたらと目にするこのようなタイプの子達の学習方法を完全に逆転したものです。
つまり、数学を例にとると、
教科書に書いてある内容をまずきちんと読んでみる。定理の証明も暗記するまでやる必要はないですが、やはりしっかりと目を通して理解しようと試みます。(教科書なんて一切読まない生徒も多いですし、ひどいケースですと教師の判断で教科書を使わないこともありますね) |
↓
教科書で読んだ内容を踏まえたうえで、例題を自力で解いてみる。解けたにせよ、解けなったにせよ、模範解答をしっかりと読み、その例題と 最初に学んだ教科書の記述内容との関連性をじっくりと考えます。 |
↓
そして、その類題を自力で解いてみて、それまでの学習内容を完全に定着させます。 |
↓
応用問題は、そこまでの例題で学んだ内容を組み立てて、自分の頭で解決することを試みます。自力で解決できなかった場合、それまで学習した内容の理解が不十分であったのなら復習をする。なかなか思いつきにくい技巧が使われていた場合は、そこは素直に覚えておき、次に備えます。 |
↓
模試
問題文をよく読み、自分の頭でじっくりと考えて、解答を書きます。模試は、本番の緊張を疑似体験する場、時間配分の実戦練習の場として利用します。間違っても、模試の対策として、模試の過去問の対策授業を受けるようではいけませんし、模試の結果がちょっと悪いからと言って大騒ぎしてはいけません。模試から何か学ぶことがあれば、素直に覚えておき、次に備えます。 |
↓
入試
問題文をよく読み、自分の頭でじっくりと考えて、解答を書きます。模試で場慣れをしておき、自分の持っているものを全て出し切るようにします。難問と判断したら、他の問題に移行する勇気と、賢さも必要です。 |
「問題文をよく読み、自分の頭でじっくりと考えて、解答を書きます。」
とサラッと書きました。
私はうちの生徒にもよく冗談で言うのですよ。
「志望校に受かりたい?」
「簡単だよ!」
「問題文をよく読んで、じーーーっと考えて、正解を書くだけ!!」
最初に書いた ただひたすら解法暗記に頼る子達は、前述の教科書を読む部分などはまったくせずに、模試の対策だとか、入試の対策こそ 受験勉強だと信じて疑わず、そのような対策を手厚くしてくれる塾こそいい塾だと判断し、塾にそのような指導を求めます。そして、大多数の塾がその要望に応えようとします。
アリとキリギリスで言えば、
夏に遊びほうけた キリギリス様専用高級ホテル みたいなものです。
三匹の子豚でいえば、
わらで家を作る手助けをする大手工務店 みたいなものです。(高額なわらの家。瑕疵担保責任免除)
一方、自力でレンガで家を作った子豚は、
最初は苦労もしますし、時間もかかります。ですが、一度家が出来てしまえば、もう安泰なのですよ。
「問題文をよく読んで、じーーーっと考えて、正解を書くだけ!!」