英語の音声教育本格開始!!
まずは、私の英語学習歴をお伝えします。
ごく普通の中学生でしたが、theとaの違いが気になって仕方なかったので本屋に行って 英文法の書籍を買ったりしてました。(読書などは小さい頃から全くしたことなかったですが)
中2の4月に英検なるものを学校で教えてもらい、英検4級取得。
中略
高校に入った時に、多少のギャップを感じましたが(急に難しくなった気が 一瞬しました)、学校の先生の指導に素直についていきました。(今といっしょです。英文法の授業とリーダーの授業です。最近は何かオーラルとか生意気な名称を使ったりしているようですが) 気になることがあったら紙の辞書を引いたりしましたし、疑問点は学校の先生によく質問に行きました。辞書をよく引いていたので、発音記号は誰にも習わずに自然と習得しました。(こういった点は歩学舎で生徒達に伝えていっています。)
高3の頃に、駿台予備校の伊藤和夫先生の著書「英文解釈教室」に出会い、その内容の素晴らしさに感動しました。
結果、語彙力なんかほとんどありませんでしたが、汗水垂らしながら時間制限一杯使って、未熟な状態でもなんとか東大の英語にも対応できてました。ここらあたりの経験を歩学舎で地道に指導してあげてます。「汗水垂らしながら、時間制限一杯」の部分を知識量でカバーしようとするのが現在の主流ですよね。無理ですけど。
大学に入り、
きっかけは忘れましたが
NHKのラジオ講座が気に入りよく聞いていました。大杉正明先生とジェフさん ヴァレリーさんとの掛け合いが大好きでした。
大学の英語の授業で長めのテープを聞くことがあったのですが、ここで私は不思議な経験をします。私には普通に聞こえることが他の人には聞こえていないらしいのです。その時本当に思ったのは、東大生の英語力も大半は大したことないなということでした。(ごく一部 手のつけられないような秀才はもちろんいました。でもごく一部です) 実際、フランス語も、あまり勉強せずにバイトばかりやってましたが、クラスで負けることはありませんでした。ほとんどの内容は授業中に修得するようにしていましたからです。ここらあたりのこともうちの生徒には伝えるようにしてます。
社会人になると、さすがに英語学習などする心の余裕はなくなります。そして、紆余曲折あって、塾の仕事を本気でやるといういうことになった時に
英検1級と通訳案内士の資格を取得しました。
その際にやったことはディクテーションでした。今から思うと、相当なオーバースペックなのですが、海外ドラマの「24」の台詞を何度もDVD再生しながら書き取ってました。個人的に「24」はシーズン1の最初の12時間は本当にドキドキでしたね。
Drop the gun ! (銃を捨てろ!)
Chill!(黙ってろ)
Hang in there! (しっかりしろ!)
He didn’t make it. (彼は助からなかった)
What about me? (私はどうなるのよ? 妻子の命のために同僚女性を銃で撃たねばならなくなった主人公に対してその同僚女性が言った台詞)
といった具合に、かなり偏った状況の英会話力が身につきます(笑)
このような私の英語学習歴から、
歩学舎の英語教育において、
1.発音記号の自然習得
2.紙の辞書を引かせる(高校内容に入った時点で)
ということをさせてきましたし、
ヒアリング対策としては、まずは耳を作ることが先ということで、NHKの基礎英語(呼び名はいろいろと変わりますが,中2レベルのものです)のディクテーションをアドバイスしていました。
放っておいても 学校だっていろいろと音声教材の導入はするとわかってますし、学習の根幹部分を歩学舎が指導すればいいだろうと思ってました。
しかし、最近になると共通テストの導入とともに、ヒアリング重視の傾向が顕著になってきたため、「NHKの基礎英語をディクテーションしなさい」というシンプルなアドバイスだけでなく、
私が 英検1級 通訳案案内士受験時に 英語の音声についてあれこれと思ったことをビデオ講座という形でまとめ、学習が順調に進んだ受験生に無償で視聴させてました。
このままでしばらくいこうと思っていたところ、うちの採用している中学英語教材が改訂されることとなりました。教育課程の変更に対応する形です。新しい教育課程を詳しくはみていませんが(興味ないので)、明らかに音声面の強化がその趣旨のようです。
個人的に お偉いさん方が考えた教育課程というものは、実は良くできていることが多いと思います。
では、今回の変更で 日本人の英語問題が解決されるかというと
全く解決されない!と断言します。
私の時代には、ラジオ講座やカセットテープがありました。
私の後の世代にはCDがありました
今の時代のネットのような恵まれた環境ではありませんでしたが、やる気さえあれば、少なくとも意思疎通に不便を感じ合い程度に英語を習得することは十分に出来ました。それでもほとんどの日本人がそれをできない訳ですから、ちょっとネットやその他の技術が進んだからと言って日本人の英語問題が解決するわけではないのです。
問題は カリキュラムや技術の進歩にあるのでなく、学習する側の心構えの問題なのです!!!
では、今回の教育課程の変更は全く利点がないかというと、全くない訳ではないです。今回の改革の利点は何かというと、音源の入手が容易になったということです!! テキストの例文の大半の入手が容易となりました。この傾向は今後も続いていくことになると思います。
学習者側の心構えを改善するのは歩学舎の真骨頂ですから、テキストの全例文の音源を容易に入手できる状況を利用して、これまでの英文法の学習に本格音声教育を織り込ませることにしました。
京大合格者の体験談の中で、基礎的なことしかしかしなったがという趣旨のことが書いてありますが、簡単なことしかしてないはずなのに、なぜか、京大や阪大の入試問題が解けてしまう(要潜在能力)というのが歩学舎のカリキュラムの特徴です。
それを音声面でも実現しようとしたのが今回の試みです。
ヒアリングをどうしようか、スピーキングをどうしようか などと考える必要はなく、これまで通り黙って英文法を学習していけば、そこに織り込まれた音声教育が上記問題をいつの間にか解決してしまっているという野心的なカリキュラムなのです。