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A.I君 大阪大学経済学部 合格

A.I君 東大寺学園卒
大阪大学経済学部

 平成21年2月、僕は大阪大学に受かりました。その功績の裏には恩師とでも言うべき存在、横井先生がいました。
 僕と先生が出会ったのは19年の夏でした。その頃の第一志望はでっかく京大経済学部。英語の偏差値は45!!(全国模試で)これで京大の英語に挑もうとするなんて、あの頃の僕は頭に脳みそではなくプリンか何か詰まっていたのでしょう。
 まあ、そんなこんなで勉強を始める訳なんですが、始めるにあたって横井先生は「基礎ができれば京大の英語も解ける」と主張する訳です。そんな大げさな…なんて思いつつ「基礎」とやらを始めることになったのですが…。横井先生から手渡された物は、「中2の教科書」。「中1は勘弁してやる」とのたまう横井先生。いや全く横井先生はやさしいなぁ、HAHAHA。…とかいっている場合じゃない。なんだ中2って。馬鹿にしているのか、とか思ったりしました、まあ、実際馬鹿にされていたんですけどね。
 こんな感じで高3の夏に京大を目指して中2の教科書を開くという一見矛盾した勉強が始まりました。さすがに基礎なので1ヶ月ほどで文法をすべて見直すことができました。
 しかし、馬鹿にしていた教科書も意外とあやふやなところが多かったりしていたので、後から思うとここで不安要素をつぶしておいたのがよかったのかななんて思ったりして。
 横井先生の主張はほかにもありました。「単語帳は邪道」一般的に英語を勉強する際には単語帳に走りがちです。僕も全力疾走していました。確かに単語帳はすごく便利そうに見せるのですが、単純暗記は他につながらないんですよね。まあ、受験後にそのことに気づいたんですが…。ただ、単語を調べるのには便利だし、あまりにも単語力がなかったので、なんだかんだで使う許可はでました。でも即○ミ(某有名書籍)は禁止されました。アーメン。
 では、どのように単語力をつければいいのかと聞くと「英文を読むしかない」ということでした。まあ、当然といえば当然ですね。その当然のことが当時の僕には理解できていなかった。というか、理解したくなかった。だって、英文読むのは面倒くさいし、疲れる。だから単語帳を丸暗記して、文法とイディオムを押さえたら英語の成績が上がると思いこんでいましたね。それは間違いだったわけですが…。
勉強を続けて一番最初に効果が出たのは英作文でした。何が変わったかというと、手数が増えたということです。というのは、基礎を固めたおかげで英作する日本語の文を見た時に複数個の文法が頭にパッと浮かぶようになりました。これにより今までわからなかった英作文をニュアンスを変えずに遠回りに表現できるようになりました。これにより得点力が大きく上がった気がします。これに味をしめて、いろいろとごまかし戦術を習得していきました。
 そして、最終的には京大の英作文にも対応できるようになりました。これは大きな原動力になった気がします。
 そのまま調子に乗っていたら、いつの間にか英語の成績は上がっていました。本当にいつの間にか。足を引っ張らない程度にですが…。
 12月からはセンター対策。解く事は問題なかったのですが、時間が足りない…。速読の練習には苦労しました。そして、何とか本番で166点とそれなりの成績を収めました。2次試験でも65とそれなりでしたが数学の崩壊により、受かることはできませんでした。結局、どの大学にも受かることができず浪人する事になりました。
 ここからは1年間地道な勉強でした。英語に関してはそれなりに安定していたと思います。
 20年の11月頃に志望校を大阪大学に落としました。理由は京大実戦でめちゃめちゃ成績が悪かったからです。浪人でバクチはできないから仕方がないとはいえ、めちゃめちゃくやしかったし、モチベーションが下がりました。そのせいとは言いませんが、21年1月のセンター試験は大コケしました。全体で7割7分。大阪大学ですらE判定。駿台のデータではそこから受かった人は昨年1人という絶望的な状況。ですが、なぜかイケるという確信がありました。それは京大の問題を解いてきたからなのか、頭のネジがゆるんでいたからなのかは分かりませんが…。
 実際に計算してみると、2次試験で平均7割ださなきゃいけないじゃないですか。こりゃ無理かもと思ったりもしましたが、願書を出してしまったからやるしかないという訳でがむしゃらに勉強しました。たまに餌付けされながら。結局、英語は本番では126点。ピッタリ7割でした。他の科目も調子が良かったため無事合格することができました。
 逆境の中からもぎ取った勝利は格別のものでした。今では楽しく有意義に大阪大学に通っています。最後になりましたが、横井先生のおかげで合格することができました。  長い間ありがとうございまいた。

 

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